~モシコム事務局スタッフがイベントに参加してきました~

ミッドナイトロング 六本木⇒横浜 【 35km 】

開催日:2016年8月5日(金)~6日(土)
開催地:東京都港区~神奈川県横浜市
主催者:THE SPACE

 

横浜でランニング・自転車愛好者のサポート施設を運営している「ザ・スペース」主催のイベントに参加してきました。

平日深夜の六本木に集合して夜通し横浜まで走るという、ちょっとマニアックなイベントに集まったのは総勢31名。エキスパートな男性ランナーばかりと思いきや、年代も性別もばらばらのバラエティに富んだメンバー構成でした。代表の佐々木さんより、本日のイベントの説明や諸注意を受けた後、全員で準備運動を行いました。この時間帯に六本木ヒルズの足元で大集団が体操する光景は、周囲の人の目には奇異に映ったことと思います。
皆さん総じて軽装で、着替えなどを施設に預けているのかウエストポーチだけの方もおり、取材のために一眼レフカメラを背負ってる私はどう見ても重装備で、コンデジでもよかったかもと思っても後の祭りでした。

集合写真

全員で集合写真

準備体操

メトロハットの前で準備運動

 

集合写真を撮り23:35過ぎにスタート。まずは午前0時になると消灯してしまう東京タワーに急ぎます。この日の都内の最高気温は33℃を超えており夜間といえども気温を心配していましたが、日射しがないだけ楽には感じますが相変わらず湿度は高く、走り始めてすぐに滝汗が流れ落ちてきました。背中の荷物が重い・・先が思いやられます。

東京タワー

消灯時刻に間に合いました!

東京タワー下で記念撮影をした後、隣の芝公園の敷地で全員の自己紹介を行いました。
レースに向けての練習の一環として参加する方、1人ではロング走くじけちゃう方、昨年の当イベントで完走できずにリベンジする方、友達のいない方(笑)などなど。リタイアしても終電がない点に皆さん若干の不安を抱きながらも、ちょっと変わったことに挑戦するわくわく感みたいなものが伝わってきました。

ここから国道15号に移り、品川、蒲田、川崎と国道に沿ってひたすら南下します。当然交通規則を守り、歩行者、自転車に気を付けながら走るのですが、なにしろ30人を超える大人数ですので縦長になるのは避けられず、信号待ちで集団が2つに離れてしまうこともしばしばです。また、スタート前に佐々木さんより暗い場所での安全走行の注意喚起がありましたが、それでも転倒者が2名発生し(大事には至らず)、夜間に集団走することの難しさを感じました。

だいたい5kmごとにコンビニに立ち寄り、当たり前のように休憩、給水をしたのですが、深夜に治安の心配もほとんどなく、トイレも補給の確保も容易な日本の都市の便利な環境は世界的には極めて特殊でしょう。こういったイベントが成立すること自体、ランナーにとっても恵まれた環境と言えるかもしれません。

集団走-鶴見

鶴見付近を走行中

個人的に辛かった時間帯は、多摩川を(約17km地点)越えて神奈川県に入ってからの行程です。時間帯で言うと2時半から3時半あたりでしょうか。仕事場から仮眠なしに直行しているので眠さがピークに達していたのです。写真を撮るためにカメラをザックから出し入れするのもだんだんと億劫になってきます。信号でストップ&ゴーするのも地味に疲れます。周りに注意を払うと、ひっきりなしにおしゃべりしながら走っていた元気な女性メンバーたちも少しずつ疲労の色が隠せなくなってきているようでした。それでも、単独走であれば眠りについてる深夜の市街地を黙々と走るのは修行以外の何物でもないと感じたでしょうが、たとえ会話が少なくなっても集団での連帯感と安心感は心強いものだったと思います。疲労が溜まる中、立ち寄るコンビニでアイスを食べたり写真を撮ったりと、みなさん思い思いにリフレッシュに努めていました。
4時を超えると空がうっすらと明るくなり、ゴールも近づいてることから不思議と元気が戻ってきます。ここまで一人の脱落者も出ていません。集団で支えあうことの強みですね。ここまで来たら最後までの思いは皆さん一緒です。妙なハイテンションになりながらラストの踏ん張りです。

コンビニ

最後のコンビニ休憩

みなとみらい地区に入ってくると、いよいよゴールは間近です。日の出の時刻も刻々と近づいてきています。

国際橋

国際橋付近

カバー

夜明け間近

雲が多めでお日様が顔を出すのか心配しましたが、運よく幻想的な光景を目にすることもできました。

日の出

太陽が顔を見せてくれました

観覧車

コスモクロック通過

 

そしてついにゴール地点である横浜港大さん橋に5時過ぎに到着です。皆さん苦しみながらも笑顔でフィニッシュ!
最後に一人ずつ本日の感想を言い合ったのですが、「途中でリタイアが頭をよぎった」「リタイアしなくてよかったと」と告白した人の多いこと。ほとんどの方がフルマラソンの経験もあり、距離的、コース的には決して過酷とは言えませんが、深夜に長距離を走るということは思っていた以上に大変と感じました。それだけに完走したみなさんの表情は、達成感と充足感であふれているように見えました。参加された皆さんお疲れ様でした。

ゴール

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(モシコム事務局:中澤)