福井を中心にトレイルランイベンターとして活動をするサトヤマWORKS。
その代表で「シェフ」&「エナジードリンク開発者」&「イベンター」と様々な顔を持つ谷橋洋平さんにイベント開催の根底にある想いを綴ってもらった。

私は北陸福井を中心にトレイルランやアウトドアのイベントを開催しています。
今では生業の一つとなりましたが、メインの職業は飲食業です。
里山フレンチレストラン「MarPe(マーペ)」を経営しながら、ランニング向けの補給食「おいエナ(※)」という商品も製作販売しています。
今年2月にはentrepôt(アントルポ)というフレンチテイクアウトデリ&トレイルラン専門のお店もオープンしました。

私は15年前に飲食業の傍ら、趣味のハイキングの延長で里山を走り始めました。
日々の楽しみをブログに投稿していると、「トレイルランで、地域を盛り上げてほしい」という依頼が届き、初めて開催したのが、「馬借街道トレイルラン」。
手探りで地域と組んで始め、初回は100人ほどの参加者でしたが、2回目3回目となるにつれて参加人数が増えていきました。

依頼されるもの以外に私自身が、「ここでやりたい」と立ち上げたイベントもあります。
20時間耐久トレイルランイベント「MJ20」では、参加費の半分はそのフィールドの山に寄付するチャリティーイベントにしたり、石川県能美市で開催している「ヤリカン12時間耐久&100マイル」では、北陸初の100マイル
イベントを成功させることができました。

そんな私がイベントを開催するうえで意識していることは「ランナーズファースト」です。
たくさんの協力があってイベントは成り立ちますが、最終決定権はトレイルランナーである私たち自身が持ちます。
よく耳にするのは、「このコースは危ない」という意見。
もちろん地域や自治体の意見も聞きますが、検討して最終的に判断するのは私たち山好きのランナーです。

もう一つ意識していることは、「地域ファースト」です。
はっきり言えば地域にお金をおとすこと。
イベント運営に必要なものは、地元企業に依頼しています。
例えば、お弁当を地元のご飯屋さんにお願いしたり、フィニッシュ後の「ひとっぷろ」のために銭湯の割引券を参加賞にしたり。
ときにはトロフィーを地元の木彫り職人にお願いしたりすることも。
ランナーと地域がwin-win の関係であり、それを「継続」していくことが、なによりもイベント開催の価値であると思っています。
今後もたくさんの方にその価値に気づいてもらえる活動を続けたいと考えています。

最後に、よりプロの運営事業者として活動するために、今後もモシコムを使った活動で地域とランナーに貢献したいと思います。

※美味しいエナジードリンク研究所。1本140mlで414kcalある濃縮タイプのエナジードリンク。
「おいエナ」の愛称で多くのトレイルランナーに親しまれている。

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