群馬県高崎市で低酸素ジムを運営しながらトレイルランナーとしても活躍している白川さん(34裁)。名前は「余裕で登る」と書いて「裕登」さん。
群馬県のPR活動も欠かさない彼に、イベント開催について手記を綴ってもらった。

私は群馬県高崎市で低酸素ジム「RUNGRY(ラングリー)」を運営しています。また、トレイルランナーでもあり、初心者でも参加しやすいイベントを開催しています。

私は学生時代に箱根駅伝出場を目指して練習に励んでいましたがケガで挫折、その後は新聞社に勤め、当時の体重は80kgを越えていました。そんな時にプロトレイルランナーの鏑木毅さんの存在を知り、出身地や挫折の経験が自分と重なり、ダイエットを兼ねて私も走り始めました。
それからは大会で優勝も経験し、自分がここまでできるのなら、誰だっけ走ることができる!と思いイベント開催を始めました

開催するイベントは初心者に向けた楽しさ重視で企画しています。中でも最近好評だったのは、「群馬県庁の階段を駆け上がる」イベントです。群馬県庁舎、実はすごい建物なんです。
高さ153m、33階建てで全国の都道府県庁舎の中では、都庁に次ぐ2番目の高さを誇ります。ニューイヤー駅伝のスタート・ゴール地点になっているので、お正月にテレビで見た人も多いはず。

その県庁舎には、ガラス張りで景色のいい非常階段があります。北側には赤城山や谷川岳などの山々が連なり、南側には関東平野が広がる絶景です。鏑木さんが県職員時代に、この会談でトレーニングをしていた話は有名です。
ただし、通常はもちろん立入禁止、使用許可も簡単には取れません。ですが、こんなに魅力の詰まった伝説の階段を多くの人に走ってほしいと思い、私は山本一太知事に直談判を試みました。

群馬県公式YouTubeチャンネルの企画で、山本知事と対談をする機会がありました。そこで、「県庁階段を走るイベントがしたい!」と台本にはないお願いを投げ込んだことをキッカケに、なんと開催許可を得られました。当日は県内外の30代~最高齢78歳までの50人の方にご参加いただき、みんなで準備運動をした後、時間差で階段を上りました。楽しむことがメインなので計測はなしです。皆さん景色に心を打たれたのか、足取りはゆっくりでした(階段が長すぎたのかも…)が、上り切った参加者からは、また開催してほしいとのうれしいお声もいただきました。

私がランニングで目指すことは「人と街を豊かにすること」です。速い遅いに関係なく、「ランナーみんなカッコイイ」ということをイベントを通して伝えたいです。また、地域の観光のPRになるよう参加賞もいっぱい用意します。そうした意識と活動でランナーが楽しいのはもちろん、走らない人も、街も幸せにしていけたらと思っています。

関連情報

白川裕登さんのイベントに行ってみよう!
RUNGRYイベント一覧

月刊ランナーズでは、毎月モシコム主催者インタビューを掲載しています!