京都でランステ併設カフェを営む平林博美さん(49歳)。
自身も数々のトレイルに参加しながら、ランナー施設併設カフェ「musubi-cafe」でイベントを開催する彼女に手記を綴ってもらった。

私は、2009年に京都で、シャワー・ロッカーといったランナー向けの施設を併設したカフェ「musubi-cafe」をオープンし、施設を使った新しい出会いや発見のあるイベントを企画しています。開催するイベントは、走るだけでなくカフェでの懇親会とセットにしているのが特徴です。このランステ併設カフェをオープンしたキッカケは、好きなことに時間を使って生きていきたいと思ったことでした。

前職の編集者時代、仕事仲間に誘われて初めてホノルルマラソンを走った時から走ることに魅力を感じた私は、タイムを狙っていた時期や、ランニング仲間とゆるく楽しむ時期など、いろいろなモチベーションの時期がありました。そこでゆるくライトな層でつながる会があればいいなと思い、カフェを開設し、イベントを始めました。2階がランステで1階がカフェという形のため、走った後に食事を共にするとさらに深い話が聞けたり、友人が増えたりと、魅力の一つになっていると感じています。

開催するイベントは、初心者の方のフルマラソン初完走を目的とした「フルマラソン完走練習会(毎月一回)」や。春から秋にかけて、嵐山周辺の山を舞台としたトレイルランニングイベントなどです。中でも人気なのは、「手作りサンダルワークショップ」。裸足の時の歩行や走行のフォームが一番身体に無理のないフォームであるということから開発された、「マンサンダル」を自作してみよう!というイベントです。

このサンダルはランニングの時だけでなく、レース前後や、普段ばきに使う方も多く、姿勢改善効果もあるといわれています。1~2カ月に一度開催し、毎回満席となる人気イベントです。
午前中にサンダル制作を体験し、近くの公園で自分で作ったサンダルで試走をします。普段走らない方が参加されることも多く、これを機に一緒に走ってみたり、ランニングを始める方もいます。午後はシャワーを浴びて遅めのランチで懇親会という流れです。

パラコードというパラシュートに使用されるコードを鼻緒に使用するのですが、このコードもカラフルで様々な色・柄があり、ファッション性も高いので、参加者の皆さんはソールと紐のコーディネートを組み合わせて楽しんでいらっしゃいます。次は別の組み合わせで作りたいからと、リピートされる参加者も多いのです。

このようなイベントを通じて、タイムや記録を狙うランナーだけでなくゆるくランニングを楽しみたい方にも、当店およびイベントが貢献できればうれしいです。

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