~モシコム事務局スタッフがイベントに参加してきました~

大仏鉄道遺構巡りラン

開催日:2016年4月30日(土)
開催地:奈良県奈良市
主催者:ランナーズ バル コレール

 

かつて明治時代に加茂と奈良を結ぶ「大仏鉄道」が走っていました。わずか9年営業しただけの鉄道は、当時の資料もほとんど残っていないことから「幻の大仏鉄道」と呼ばれています。今回その廃線跡をたどる無料のランニングイベントに参加してきました。

大仏鉄道について
 ※外部リンク

イベントを企画されたのは、若くして奈良市でスペインバル「Runner’s BAR CORRER」を経営する吉田さんです。ランナーズ誌の記事を読んでモシコムの存在を知り、以後イベント募集に活用していただいております。この日のコースは、お店を出発地として当時の大仏駅跡地からJR加茂駅までの約13kmを、遺構をたどりながらゆっくり走ります。参加者は私含めて4名でしたが、吉田さんの幼い息子くん(小学3年生)も一緒に走るということでちょっとびっくり!お店に荷物を預けさせていただいて9時過ぎにスタートしました。

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おしゃれな雰囲気のお店からスタート

 

最初に向かうのは大仏駅跡地です。東大寺の大仏にちなんで名づけられたようですが、大仏殿までは約2kmもあります。現在は、大佛鐵道記念公園が設けられており、公園内に記念モニュメントがありました。当時の駅の面影は一切残っておりません。
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この後、当時の路線に沿って進んでいくのですが線路が残っているわけではなく、トンネル跡や橋台などがかろうじて当時の面影を残すのみとなっています。だからこそ幻の鉄道と呼ばれるのでしょう。

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大仏鉄道を経営していた関西(かんせい)鉄道の社章の模型

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赤橋と呼ばれています。現在は道路になっていますが、当時はこの上を機関車が走っていました。


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市街地を抜けてトレイルへ

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手前に写っているのが大仏鉄道の観音寺橋台。奥の橋は現在も関西本線が走っています。

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加茂駅の近く、大仏線の軌道跡に「蒸気機関車C57 56」が展示されています。
※当時走っていた機関車はこれよりずっと古く、写真も残っていないようです。

 

途中遺構で立ち止まり写真を撮りながら、のんびりペースで約2時間半の行程でした。お天気に恵まれたこともあり、市街地からのどかな里山を抜けていくあたりは実に爽やかでした。遺構に興味のない方も練習コースとして使えます。帰路は加茂駅から電車に乗って奈良駅まで戻りましたが、13kmで物足りない方は往復するとちょうどいい距離かもしれません。ちなみに心配していた息子くんは、途中歩きながらも自力で完走しました。
解散後に吉田さんのお店で美味しいランチをいただき、走って食べての充実した半日を過ごしました。

Runner’s BAR CORRERの活動をもっと詳しく知りたい

(モシコム事務局:中澤)